江戸中期以後さかんになった日本の古典研究の学問。儒教や仏教がつたわる前の古代日本には,日本的な正しい考え(精神)があったと考え,それを,古典を通じて研究しようとした。そのため,儒学や仏教をあやまった外国の思想としてしりぞけるようになった。国学は元禄(1688〜1704年)のころ僧の契沖がこれまでの和歌の考えかたを批判したことからはじまるが,『万葉集』『源氏物語』『古事記』などの古典研究が進み,荷田春満・賀茂真淵をへて,18世紀末に本居宣長が『古事記伝』をだして大成した。
コーチ
宣長の思想を受けついだ
平田篤胤によって
復古的な
神道に
発展し,
尊王思想とむすびつき,地方にも広まって,
幕末の
倒幕運動に大きな
影響をあたえた。