太陽の光球面にあらわれる黒いはん点。黒点のほとんどは,太陽の赤道をはさんで南北35度の緯度内にあらわれる。強い磁場をともない,形は不規則で,中央のこい部分(暗部)のまわりに,あわい部分(半暗部)がとりまいている。最も小さいものでも直径が1000km程度もあり,大きいものになると直径が数万km以上になる。黒点はまわりにくらべて温度がひくい(約4000℃以上)ので,暗く見える。黒点は太陽が自転しているために,東から西へ移動する。小さいものは寿命が短く2〜3日で消えるが,大きいものは寿命も長い。黒点はたいてい群れをなして出現し,その群れの数,黒点個々の数はほぼ11年の周期でふえたりへったりする。黒点が多いときは太陽の活動も活発である。
コーチ
太陽の黒点を
観察するには,天体
望遠鏡につけた太陽
投影板に太陽の
像を
投影し,黒点の形・
位置などをスケッチする。
日付や
時刻も記入し,1週間後ぐらいの同
時刻にふたたび
観察するとよい。