*こくぶんじ・こくぶんにじ【国分寺・国分尼寺】 奈良(なら)時代に,聖武天皇(しょうむてんのう)が国ごとに建立(こんりゅう)させた寺。当時の農民(のうみん)は負担(ふたん)が重く,また,ききんや伝染(でんせん)病のために苦しむことが多かったので,口分田(くぶんでん)をすててにげだす者もあった。そこで天皇(てんのう)は,国家が安らかにおさまるようにと,741年に詔(みことのり)をだして国分寺(こくぶんじ)をたてさせた。僧寺(そうじ)と尼寺(にじ)があり,尼寺(にじ)は国分尼寺(こくぶんにじ)とよばれる。コーチ 奈良(なら)の法華寺(ほっけじ)は,全国の総国分尼寺(そうこくぶんにじ)とされた。