こくみんかくめい【国民革命】 1920年代に,中国国民党(こくみんとう)が中心になって,近代的(きんだいてき)な統一(とういつ)国家をつくるためすすめた革命(かくめい)。辛亥革命(しんがいかくめい)のあとも地方で封建的(ほうけんてき)な軍人勢力(ぐんじんせいりょく)が勝手なふるまいをするなど,混乱(こんらん)がつづいていた中国で,孫文(スンウェン)の中国国民党(こくみんとう)は1924年,ソ連(れん)(当時)との提携(ていけい),中国共産党(きょうさんとう)との協力(きょうりょく)などの方針(ほうしん)を定めた。1926年,蔣介石(チャンチェシー)が国民革命軍(こくみんかくめいぐん)をひきいて広州(コワンチョウ)から北伐(ほくばつ)に出発。この途中(とちゅう)1927年に蔣介石(チャンチェシー)は協力(きょうりょく)相手の共産党(きょうさんとう)と手を切り,翌年(よくねん),北京(ペキン)にいた封建的(ほうけんてき)な軍閥(ぐんばつ)を追いだして北伐(ほくばつ)を終えたが,内戦(ないせん)と国民党(こくみんとう)の腐敗(ふはい)で,国民革命(こくみんかくめい)の目的(もくてき)はとげられなかった。