*こくみんしょとく【国民所得】 国民(こくみん)全体が一定期間(ふつうは1年間)に新たに生産(せいさん)した最終生産(さいしゅうせいさん)物(物とサービス)の価値(かち)。国民経済(こくみんけいざい)を分析(ぶんせき)するうえで重要(じゅうよう)な数値(すうち)である。国民純生産(こくみんじゅんせいさん)(市場価格(かかく)表示(ひょうじ)の国民所得(こくみんしょとく))は,市場価格(かかく)にふくまれている間接税(かんせつぜい)の分だけ実際(じっさい)の価値(かち)より大きくなり,政府(せいふ)が企業(きぎょう)にあたえた補助(ほじょ)金の分だけ実際(じっさい)の価値(かち)より小さくなる。したがって,国民所得(こくみんしょとく)=国民純生産(こくみんじゅんせいさん)-間接税(かんせつぜい)+補助(ほじょ)金という関係(かんけい)になる。◇国民所得(こくみんしょとく)は生産(せいさん)・分配・支出(ししゅつ)の3つの面からとらえることができ,いずれも同じ値(あたい)になるので,これを「三面等価(とうか)の原則(げんそく)」という。