*ごけにん【御家人】 (1)鎌倉幕府(かまくらばくふ)で,将軍(しょうぐん)と主従関係(しゅじゅうかんけい)をむすんだ武士(ぶし)。将軍(しょうぐん)に領地(りょうち)の権利(けんり)をまもってもらい,また新しく領地(りょうち)をもらう「御恩(ごおん)」に対し,一族をひきいて戦(たたか)いに参加(さんか)したり,平素(へいそ)は京都大番役(きょうとおおばんやく)や鎌倉番役(かまくらばんやく)につくなど「奉公(ほうこう)」の義務(ぎむ)があった。⇒御恩(ごおん)・奉公(ほうこう)(2)江戸幕府(えどばくふ)では,将軍(しょうぐん)に仕える武士(ぶし)(幕臣(ばくしん))のうち,知行国1万石以下(ごくいか)で将軍(しょうぐん)に直接謁見(ちょくせつえっけん)する資格(しかく)のある旗本(はたもと)以外(いがい)の者を御家人(ごけにん)という。御家人(ごけにん)の間でも身分のちがいがあった。