こそうきん【枯草菌】 土の中や枯(か)れ草などに広く分布(ぶんぷ)する好気性細菌(こうきせいさいきん)。短い円筒状(えんとうじょう)で,表面にべん毛がある。胞子(ほうし)を形成(けいせい)する。デンプンやタンパク質(しつ)を分解(ぶんかい)する酵素(こうそ)をつくるので,食品工業では有用な細菌(さいきん)で,納豆菌(なっとうきん)もこの一種(いっしゅ)。有機(ゆうき)物が自然(しぜん)界で水と二酸化炭素(にさんかたんそ)に分解(ぶんかい)されていく過程(かてい)で重要(じゅうよう)なはたらきがある。病原性(せい)はないが,肉や魚,牛乳(ぎゅうにゅう)などがくさるのはこの細菌(さいきん)によることが多い。