ごとうしょうじろう【後藤象二郎 】 (1838〜1897)明治時代(めいじじだい)の政治家(せいじか)。土佐(とさ)(高知県(こうちけん))藩士(はんし)の子(こ)として生(う)まれる。土佐藩(とさはん)での要職(ようしょく)を経(へ)て坂本龍馬(さかもとりょうま)と親交(しんこう)を結(むす)び,江戸時代(えどじだい)末期(まっき)には大政奉還(たいせいほうかん)に力(ちから)を尽(つ)くした。明治政府(めいじせいふ)でも要職(ようしょく)につくが,西郷隆盛(さいごうたかもり)らと征韓論(せいかんろん)を唱(とな)えて敗(やぶ)れ,政府(せいふ)を去(さ)った。1874(明治(めいじ)7)年,板垣退助(いたがきたいすけ)らとともに民撰議院設立建白書(みんせんぎいんせつりつけんぱくしょ)を政府(せいふ)に提出(ていしゅつ)し,自由民権運動(じゆうみんけんうんどう)を進(すす)める。一時期(いちじき),反政府(はんせいふ)の大同団結運動(だいどうだんけつうんどう)を進(すす)めたが,その後(ご)1889〜92(明治(めいじ)22〜25)年に逓信大臣(ていしんだいじん),92〜94(明治(めいじ)25〜27)年に農商務大臣(のうしょうむだいじん)を務(つと)めた。