*こまく【鼓膜】 外耳と中耳の境(さかい)にあるろうと状(じょう)にはられたじょうぶな膜(まく)。形は卵円(らんえん)形で,真珠(しんじゅ)色のつやがあり,つち骨(こつ)が付着(ふちゃく)している。空気の振動(しんどう)(音)を受けて,つち骨(こつ)などの耳小骨(じしょうこつ)につたえる。◇昆虫(こんちゅう)の聴覚器(ちょうかくき)(耳)に見られる膜状(まくじょう)部のことも鼓膜(こまく)という。鼓膜(こまく)をもつ聴覚器(ちょうかくき)を鼓膜管(こまくかん)という。トノサマバッタでは腹部(ふくぶ)第1節側面(せつそくめん)に,エンマコオロギでは前脚(ぜんきゃく)のけい節基部(せつきぶ)近くに鼓膜管(こまくかん)がある。