コムラサキ 本州の暖地(だんち)では年2〜3回で,5月下旬(げじゅん)〜10月にかけて見られるチョウ。褐色型(かっしょくがた)と黒色型(がた)の2タイプがあり,以前(いぜん)は黒色型(がた)をクロコムラサキとよんでいた。おすの羽には紫(むらさき)色の金属光沢(きんぞくこうたく)があるが,めすにはない。ヤナギの生えた渓流(けいりゅう)ぞいや街路樹(がいろじゅ)のヤナギ類(るい)にもおとずれる。おすは地面に降(お)りて,羽をゆっくり開いたり,立てたりして吸水(きゅうすい)する。ヤナギやクヌギの樹液(じゅえき)などのほか,動物のふんなどにも集まる。開張(かいちょう):55〜70mm。見(み)られる時期(じき):5〜10月(がつ)。分布(ぶんぷ):北海道(ほっかいどう)・本州(ほんしゅう)・四国(しこく)・九州(きゅうしゅう)。(昆虫類(こんちゅうるい) チョウ目(もく) タテハチョウ科(か))