1969(昭和44)年から日本で実施されている,米の生産量を制限する政策。減反政策とよばれることが多い。第二次世界大戦後,日本人の食の欧米化などによって米の消費量が減る一方で,米が過剰に生産された。この結果,1960年代に米が余るようになったため,政府の主導のもと米の生産調整が始まった。実施後は農家に転作や休耕を行わせ,奨励金を出す方法がとられてきたが,1995(平成7)年の新食糧法の施行後は,生産調整は農家の自主的判断にまかせられることになった。さらに2013(平成25)年11月,政府は国内農家の国際的な競争力を高めるためとして,2018年度に生産調整を廃止することを決めた。⇒減反