一般会計とは別に,国があずかった資金を出資(投資)したり,貸し出し(融資)したりすることをいう。財政投融資は,郵便貯金や厚生年金・国民年金など,国の制度や信用を通して国民から集めた資金を財源とする。そのお金は公庫や公団・地方公共団体などに出資または融資され,住宅建設・生活環境の整備・道路・運輸・通信など,国民生活の向上につながる社会資本の充実のためにつかわれる。◇2001年に「第2の国家予算」といわれる財政投融資の抜本改革が行われ,郵便貯金や年金積立金の全額を大蔵省(今の財務省)資金運用部に預託する(一時的にあずけまかせる)制度が廃止された。郵便貯金は民営化で発足したゆうちょ銀行へ引き継がれた。また,財投機関は,財投機関債を発行して,市場から資金を調達することが原則となったが,融資資金特別会計(財投債)からの配分割合が圧倒的に大きい。