さかたとうじゅうろう【坂田藤十郎】 (1647〜1709)江戸(えど)時代中期の歌舞伎(かぶき)俳優(はいゆう)。元禄(げんろく)期の上方(かみがた)(京都(きょうと)や大阪(おおさか))を代表する名優(めいゆう)で,近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)*と協力(きょうりょく)して,それまで踊(おど)りが中心であった歌舞伎(かぶき)を会話中心の写実劇(げき)に発展(はってん)させた。◇和事(わごと)(一種(いっしゅ)の恋愛劇(れんあいげき))の創始(そうし)者といわれ,恋(こい)する男の演技(えんぎ)を得意(とくい)とした。