さむらいどころ【侍所】 鎌倉幕府(かまくらばくふ)・室町幕府(むろまちばくふ)で,武士(ぶし)の統率(とうそつ)や軍事(ぐんじ)・警察(けいさつ)をあつかった役所。1180年に源頼朝(みなもとのよりとも)がおいたのが最初(さいしょ)で,和田義盛(わだよしもり)が長官(ちょうかん)(別当(べっとう))に任(にん)じられたが,北条氏(ほうじょうし)が和田氏(わだし)をほろぼしてからは,政所(まんどころ)・侍所(さむらいどころ)の長官(ちょうかん)をかねて執権(しっけん)となった。室町幕府(むろまちばくふ)では山城(やましろ)(京都府(きょうとふ))の守護(しゅご)を兼(か)ねることが多く,山名(やまな)・一色(いっしき)・京極(きょうごく)・赤松(あかまつ)の4氏(し)が交替(こうたい)で長官(ちょうかん)に任(にん)じられて,「四職(ししき)」といわれた。