(1)中国で,後漢がほろんだのち,魏・蜀・呉の3国が分立してあらそった時代(220〜280)。後漢末期の混乱のなかで,群雄が勢力をきそっていたが,220年,曹操の子の曹丕が後漢をほろぼし,洛陽を都として華北に魏をたてた。ついで劉備が成都を都として四川地方を支配して蜀を,さらには孫権が建業(南京)を都に江南に呉をたてた。蜀は263年に魏にほろぼされ,魏は265年に司馬氏のクーデターによって晋に代わられ,晋が280年に呉を合わせて中国の統一を回復した。
(2)朝鮮半島で,4〜7世紀ごろ,高句麗・新羅・百済の3国が分立していた時代。