さんりくじしん【三陸地震】 陸前(りくぜん)・陸中(りくちゅう)・陸奥(むつ)(現在(げんざい)の宮城(みやぎ)県・岩手(いわて)県・青森(あおもり)県)の沖合(おきあ)いの日本海溝(かいこう)付近(ふきん)の海底(かいてい)で発生する地震(じしん)の総称(そうしょう)。ふつうマグニチュードがかなり大きく,生じた津波(つなみ)が三陸沿岸(さんりくえんがん)などに大きな被害(ひがい)をもたらした地震(じしん)をいう。地震動(じしんどう)による被害(ひがい)はほとんどなく,津波(つなみ)によるものが主。1896(明治(めいじ)29)年の三陸沖地震(さんりくおきじしん)(マグニチュード8.5,死者2万1959人)と,1933(昭和8)年の三陸沖地震(さんりくおきじしん)(マグニチュード8.1,死者・不明(ふめい)者3064人)が有名。津波(つなみ)はハワイやアメリカ西海岸にも達(たっ)した。