青森県から岩手県,宮城県にかけた太平洋沿岸の国立公園。2011(平成23)年3月の東日本大震災で大きな津波被害をこうむった三陸地方の自然公園を再編するかたちで,2013年5月,指定。陸中海岸国立公園に青森県の種差海岸階上岳県立自然公園を編入したもので,2015(平成27)年3月には宮城県の南三陸金華山国定公園も編入。青森県側はウミネコの繁殖地としてしられる蕪島をはじめ巨岩・岩礁の岩石海岸と白砂の浜がいり組む種差海岸,岩手から宮城にかけては湾や入り江が多く,海食がいの発達した典型的なリアス海岸がつづく。自然を生かした復興を進めることが再編の目的で,八戸市から福島県相馬市までの沿岸部700kmを結ぶ遊歩道「みちのく潮風トレイル」も整備される。