Green Fluorescent Protein の略。緑色蛍光タンパク質。1962年,下村脩がオワンクラゲの発光組織から発見。他の物質と反応しなくても紫外線などを当てるだけで蛍光を発する性質をもつタンパク質である。1990年代にGFPのアミノ酸配列がわかり,さらにGFPをつくる遺伝子も解明され,遺伝子操作によって他の生物の細胞に組みこむことが可能になった。これを利用して,たとえばガン細胞の転移先や,膵臓でインスリンを分泌する細胞がどのようにつくられるかなど,GFPを組みこんだ発光する細胞を追跡して解明する方法があみだされ,医学や生物学の実験では重要な役目を果たしている。