雨量を自動的に記録する器械。代表的なものに転倒ます型自記雨量計がある。受水口に入った雨水がほそい管を通って落ち,これをシーソーのように左右にかたむく2個のますで受けるしくみになっている。一方のますに雨水が注がれて一定量に達すると,その重みでますがかたむいて中の水を流し出すが,今度はもう一方のますが雨水を受け,一定量に達するとかたむく,ということをくりかえす。この運動をくりかえすたびにスイッチが作動し,その回数だけ電気信号が発生し記録される。遠隔測定が可能なので,日本をはじめ世界的に広く用いられている。