国や一定の地域における,文字の読み書きができる人の割合。国連教育科学文化機関(ユネスコ)では,「日常生活の簡単なことを読み書きできる15歳以上が人口に占める割合」と定義している。数値が高いほど文字を読める人の割合が高いことを示し,教育が充実している先進国で数値が高く,教育が行き届かない発展途上国で数値が低い傾向にある。文字の読み書きは社会の発展に欠かせない能力なため,社会の充実を図る目安として用いられる。日本の識字率はほぼ100%で,世界でも最高レベルにある。◇かつては,文字の読み書きができない人の割合を示す「文盲率」が使われていたが,差別的表現という理由で識字率が使われるようになった。