国や地方自治体の予算のむだを洗いだすために,1つひとつの事業について省庁や自治体の担当者と仕分け人が議論を行い,その事業の必要性や予算の妥当性を採決する方法。民間のシンクタンクが2002(平成14)年から地方自治体で行ってきた手法で,国の予算については2009年11月,鳩山内閣の行政刷新会議によって初めて行われた。各省庁の事業について,民主党議員と民間有識者からなる事業仕分け人が一般公開で仕分けを行い,多くの事業の廃止や予算削減を採決した。ただし採決には強制力はなく,各省庁はそれを参考にして事業や予算の見直しを行うことになっている。◇事業の達成度や効果を予算金額で評価すること,長期的な事業や将来のための事業に対する評価の低さなどから,各省庁や科学・文化の各界などから批判の声が上がっている。シンクタンク