じこく【時刻】 刻々(こくこく)と経過(けいか)していく時の,ある瞬間(しゅんかん)の目じるし。恒星(こうせい)時や太陽時は,春分点または太陽が,現在子午線(げんざいしごせん)からどれだけはなれた位置(いち)にいるかということできめられる。力学時(暦表(れきひょう)時)は太陽が天球上で現在(げんざい)しめている位置(いち)できめられ,以上(いじょう)の3時系(けい)とも時刻(じこく)を示(しめ)す目もりとして定義(ていぎ)されている。原子時は,原子の固有振動(こゆうしんどう)を利用(りよう)した一定不変(ふへん)の時間というものさしがまず存在(そんざい)し,約束(やくそく)によって始点をきめておいて,それ以後(いご)時間の秒を積算(せきさん)して,時刻(じこく)を組みあげていく。