しぜんとじんせい【自然と人生】 徳冨蘆花(とくとみろか)の随筆(ずいひつ)小品集。1900(明治(めいじ)33)年刊(かん)。短編小説(たんぺんしょうせつ)・評伝(ひょうでん)をのぞく87編(へん)は散文(さんぶん)詩。これらの散文(さんぶん)詩は,自然(しぜん)の写生を主にしたもので,「万有は神の聖書(せいしょ)だ。自分は自然(しぜん)を通じて神を見たい」という言葉に表されるように,敬(けい)けんな気持ちで自然(しぜん)を賛美(さんび)している。コーチ 国木田独歩(くにきだどっぽ)の『武蔵野(むさしの)』とともに,明治(めいじ)の自然(しぜん)文学の代表作。