しばこうかん【司馬江漢】

（1747〜1818）江戸(えど）時代後期の洋風画家。はじめ狩野派(かのうは）の絵を学び，ついで鈴木春信(すずきはるのぶ）の門に入って浮世絵(うきよえ）師(し）となったが，のち交友のあった平賀源内(ひらがげんない）の影響(えいきょう）を受けて洋風画に傾倒(けいとう）した。前野良沢(まえのりょうたく）に師事(しじ）して蘭学(らんがく）を学び，蘭書(らんしょ）を読解(どっかい）して油絵をえがき，また銅版画(どうはんが）を日本ではじめてつくった。啓蒙(けいもう）思想家としても知られる。おもな作品に銅版画(どうはんが）「不忍池(しのばずのいけ）図」，油絵「異国風景(いこくふうけい）人物図」などがある。