しまぎあかひこ【島木赤彦】 (1876〜1926)明治(めいじ)・大正時代の歌人。長野(ながの)県に生まれる。郷里(きょうり)で小学校の先生をしながら,短歌をつくり,伊藤左千夫(いとうさちお)の教えを受けた。1914(大正3)年に上京し,短歌雑誌(たんかざっし)『アララギ』の編集(へんしゅう)にあたり,伊藤左千夫(いとうさちお)の死後は,斎藤茂吉(さいとうもきち)とともにアララギ派(は)の中心となって活躍(かつやく)した。『太虚集(たいきょしゅう)』『柿蔭集(しいんしゅう)』などの歌集や歌論(かろん)書がある。◇「みづ(ず)うみの氷は解(と)けてなほ(お)寒し三日月の影波(かげなみ)にうつろふ(う)」