しまづなりあきら【島津斉彬】 (1809〜1858)幕末(ばくまつ)期の薩摩(さつま)(鹿児島(かごしま))藩主(はんしゅ)。藩政改革(はんせいかいかく)を行い,殖産興業(しょくさんこうぎょう),西洋文化の輸入(ゆにゅう),軍備拡張(ぐんびかくちょう)につとめ,反射炉(はんしゃろ)・洋式紡績(ぼうせき)工場などをもうけた。雄藩(ゆうはん)大名として幕政(ばくせい)に強い発言力をもち,将軍(しょうぐん)の跡(あと)つぎ問題では一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)をおして幕政改革(ばくせいかいかく)をくわだてたが,大老(たいろう)に就任(しゅうにん)した井伊直弼(いいなおすけ)にはばまれ,その直後急死した。