しみんびょうどう【四民平等 】 明治(めいじ)新政府(せいふ)の,封建的(ほうけんてき)な身分制度(せいど)を廃止(はいし)し人間の平等の国家を形成(けいせい)しようという考え方。版籍奉還(はんせきほうかん)(1869年)後,政府(せいふ)は武士(ぶし)の特権(とっけん)を廃止(はいし)して,百姓(ひゃくしょう)・町人が名字(みょうじ)をもつことをゆるし,えた・ひにんの身分を廃止(はいし)した。また人々の結婚(けっこん)・職業(しょくぎょう)・居住(きょじゅう)・土地売買などの自由をみとめ,いちおう四民(しみん)平等が実現(じつげん)した。コーチ 実際(じっさい)には華族(かぞく)(公家(くげ)・大名)・士族(しぞく)(武士(ぶし))・平民(へいみん)(百姓(ひゃくしょう)・町人)の階層(かいそう)をもうけたことや,一方で社会的(しゃかいてき)な差別(さべつ)を受ける人々がのこされるなど,真の平等ではなかった。