参議院とともに国会を構成する一院。議員定数は小選挙区289人,比例代表176人の計465人(2017年7月現在)。任期は4年,被選挙権は25歳以上。
〔衆議院の優越〕
参議院より
任期が
短い
上に
解散があり,それだけ
国民の
声が
反映されやすいと
考えられるため,
参議院に
対して,
次のような
優越権をもっている。
(1)
法律案の
議決にあたって,
衆参両院の
議決が
一致しないとき,
衆議院で
出席議員の3
分の2
以上の
多数で
再可決したときは,その
法律案は
成立する。
(2)
衆議院は予算の
先議権をもつ。
(3)
予算の
議決,
条約の
承認,
内閣総理大臣の
指名について,
衆参両院の
議決が
異なり,
両院協議会を
開いても
意見の
一致が
得られないときは,
衆議院の
議決が
国会の
議決となる。
(4)
内閣信任・
不信任決議ができるのは
衆議院だけである。
〔大日本帝国憲法下の衆議院〕
1890(
明治23)年に
成立。
貴族院とともに
帝国議会を
構成していた。
貴族院が
特権的な
人たちからなっていたのに
対して,
衆議院は
国民の
選挙によっていた。その
選挙権は
納税額によって
制限されていたが,1925(
大正14)年には25
歳以上の
男子による
普通選挙が
実現した。
コーチ
衆議院の
権限は
貴族院と
対等とされた。