じゅうしょうしゅぎ【重商主義】 17〜18世紀(せいき)半ばまでの西ヨーロッパ諸国(しょこく)で絶対王政(ぜったいおうせい)が採用(さいよう)した経済政策(けいざいせいさく)。またその理論(りろん)のこと。当時(とうじ)の政治(せいじ)は絶対的(ぜったいてき)な君主を中心とするもので,それをささえる多くの軍隊(ぐんたい)と役人(やくにん)(官僚(かんりょう))とが存在(そんざい)した。そのためには多くの費用(ひよう)を必要(ひつよう)とし,金銀などの富(とみ)を蓄(たくわ)える必要(ひつよう)があった。そこで,重商主義(しゅぎ)により,鉱山(こうざん)を開発したり,海外に植民地(しょくみんち)を広げるなどの政策(せいさく)をとり,一部の商工業者に特権(とっけん)をあたえて富(とみ)を集めたのである。コーチ イギリスなどの東インド会社も,重商主義(しゅぎ)の産物(さんぶつ)であった。