じゅうもう【柔毛】 小腸(しょうちょう)の内面の粘膜(ねんまく)に密生(みっせい)する指状(じょう)の小突起(しょうとっき)のこと。高さ0.2〜1mm。柔毛(じゅうもう)の中には,毛細血管(けっかん)およびリンパ管(かん)が分布(ぶんぷ)し,このリンパ管(かん)は乳(にゅう)び管(かん)ともよばれる。この柔毛(じゅうもう)によって,小腸(しょうちょう)内の表面積(めんせき)はいちじるしく増大(ぞうだい)し,養分(ようぶん)の吸収(きゅうしゅう)などに効果(こうか)がある。消化された養分(ようぶん)は,柔毛(じゅうもう)の上皮細胞(さいぼう)を通り,毛細血管(けっかん)やリンパ管(かん)に吸収(きゅうしゅう)される。柔突起(じゅうとっき)ともいう。◇正式な医学用語では絨毛(じゅうもう)。コーチ 表面積(めんせき)を増大(ぞうだい)させ,吸収(きゅうしゅう)面を広げるつくりは,植物の根毛に似(に)ている。