じゆうりつはいく【自由律俳句】 俳句(はいく)固有(こゆう)の「5・7・5」,17音のリズムや季語(きご)の約束(やくそく)をまったく無視(むし)し,作者自身の内部に生まれるリズム感(内在律(ないざいりつ))によって自由に俳句(はいく)をつくろうとする立場。また,その俳句(はいく)。明治(めいじ)時代の末期(まっき)から大正時代にかけて,河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の新傾向俳句(しんけいこうはいく)をさらに発展(はってん)させ,荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)らがとなえたもの。◇「仏(ほとけ)を信(しん)ず麦の穂(ほ)の青きしんじつ」「わらやふるゆきつもる」(荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)),「月夜に葦(あし)が折(お)れとる」(尾崎放哉(おざきほうさい)),「雨の日のこどもとあそぶ太鼓(たいこ)を打ち太鼓(たいこ)ころばし」(中塚一碧楼(なかつかいっぺきろう))