シュミットカメラ 1931年ごろドイツのバーナード=シュミットによって発明された,いろいろな収差(しゅうさ)をとりのぞいた広角明視野(こうかくめいしや)のカメラ。天体撮影用(さつえいよう)に使われる。主鏡(しゅきょう)は球面の反射鏡(はんしゃきょう)で,その前面に球面収差(しゅうさ)をとりのぞくための非球面(ひきゅうめん)レンズの補正板(ほせいばん)(シュミットプレート)をつけている。フィルムは補正板(ほせいばん)と主鏡(しゅきょう)の中間に置かれる。焦点(しょうてん)面は主鏡(しゅきょう)の曲率半径(きょくりつはんけい)の半分の半径(はんけい)をもつ球面であるため,フィルムは球面に合わせて曲げて装着(そうちゃく)しなければならない。◇シュミット望遠鏡(ぼうえんきょう)ともいう。