じょうききかん【蒸気機関】 蒸気(じょうき)のもつ熱(ねつ)エネルギーを仕事にかえる機関(きかん)をいう。シリンダーとピストンによる往復機関(おうふくきかん)と蒸気(じょうき)タービンの2種類(しゅるい)がある。スチームエンジンともいう。往復機関(おうふくきかん)は構造(こうぞう)が簡単(かんたん)で,あまり高度の技術(ぎじゅつ)を必要(ひつよう)としないため,早くから実用化され,長い間使用されてきたが,現在(げんざい)では蒸気(じょうき)タービン・内燃機関(ないねんきかん)・モーターなどが使われている。◇鉱山(こうざん)の排水(はいすい)用の機関(きかん)として試作(しさく)されたのが始まり。1781年にイギリスのワットが,蒸気圧(じょうきあつ)をそのまま利用(りよう)する現在(げんざい)の蒸気機関(じょうききかん)と同じ型(かた)のものを開発し,動力源(げん)として産業革命(さんぎょうかくめい)に大きく貢献(こうけん)した。