蒸気機関によって走る機関車。SLともいう。ボイラーで石炭を燃やして水蒸気をつくり,水蒸気圧でピストンを動かし,その往復運動を車輪の回転運動にかえる。動力の伝達を均一にするため,左右の運動は4分の1回転ずらしてある。熱効率が悪く,給水・給炭設備を必要とし,ばい煙をだすなどのことから,機関車は,電化・ディーゼル化された。◇1804年にイギリスのトレビシックがはじめて線路上を走る機関車をつくり,1814年にイギリスのスチーブンソンが実用的な蒸気機関車をつくった。わが国では,1871(明治4)年にイギリスから輸入されたものが最初。