じょうりせい【条里制】 日本の古代,律令制度(りつりょうせいど)のもとで行われた土地の区画制度(せいど)。土地を碁盤(ごばん)の目のように区画し,1辺(ぺん)が6町(約(やく)654m)四方を里といい,これを南北に1条(じょう)・2条(じょう),東西に1里・2里と数えた。また,里を36等分したものを坪(つぼ)といった。◇里の分け方には千鳥(ちどり)式と平行式とがあり,また坪(つぼ)の分け方には長地型(ながちがた)・半折型(はおりがた)があった。今日でも各地(かくち)に条里制(じょうりせい)の遺跡(いせき)が見られ,奈良盆地(ならぼんち)や瀬戸内地域(せとうちちいき),北九州などに見られ,条(じょう)・里(り)などのつく地名がのこっている。