大正時代から昭和初期の頃に職業に就き,社会に進出した女性のこと。日本では,男性は外で働き,女性は家で家庭を守るとの考えの下,長い間多くの女性は社会に進出していなかった。しかし,第一次世界大戦の大戦景気により工業化・都市化が進むと,社会に出て働く女性が増え,それまでは教員,看護婦(現在の看護師)などの専門職に限られていた女性の職業が,バスの車掌,電話交換手,タイピスト,デパート店員,アナウンサーなど,さまざまな職業に広がっていった。◇同じ頃に,従来のファッションにとらわれず粋な服装や髪型をした女性のことをモガ(モダンガール),男性のことをモボ(モダンボーイ)と呼んだ。