米・麦などの食糧を国家の管理・統制のもとにおく制度。第二次世界大戦下の1942(昭和17)年に食糧不足に対処するために始められ,米については現在もつづけられている。
〔そのしくみ〕
国が
生産費などを十分に見こんだ
生産者
価格を定めて農家から米を買い上げ,
消費者の家計を
圧迫しないように
配慮した
消費者
価格を定めて
消費者に売る。かつて国は,
消費者への売り
値より高い
値段で農家から米を買っていたので,
巨額な赤字がつづいていた。
〔食糧法〕
食糧管理法に代わって1994(
平成6)年12月に
食糧法が
制定され,
政府米や自主流通米は計画流通米としてあつかわれ,自由米(やみ米)も計画外流通米としてみとめられることになった。また,2004(
平成16)年の
改正によって,だれでも自由に米を流通・
販売できるようになった。