シルクロード

中央アジアのオアシス国家をむすんだ古道。中国特産(とくさん）の絹(きぬ）を西方のイラン・インド，またローマに運んだ。絹(きぬ）の道・絹街道(きぬかいどう）ともいう。

〔オアシスの道〕

オアシスに住みついた人々は，生活用品を得(え）るのに交易(こうえき）がかかせなかった。それが大規模(きぼ）な中継貿易(ちゅうけいぼうえき）や隊商貿易(たいしょうぼうえき）として発展(はってん）するのは，前2世紀(せいき），漢(かん）の張騫(ちょうけん）がこの地を旅行し漢(かん）の勢力(せいりょく）がおよんでからである。この道による東西貿易(ぼうえき）は大きな利益(りえき）を生んだから，沿道(えんどう）の諸(しょ）都市がさかえ，中国の歴代(れきだい）の王朝や北方の遊牧民(ゆうぼくみん）などは，このルートの支配(しはい）をあらそった。オアシスの道は，隋(ずい）・唐(とう）のころ最(もっと）も繁栄(はんえい）した。8世紀(せいき）にはイスラム商人の活動が活発となり，海の道が重要(じゅうよう）になった。

コーチ

今日では，南方の海の道と北方の草原の道をふくめて，広い意味でシルクロードとよぶことがある。海(うみ）の道(みち）