新しく開発して田畑を広げること。とくに江戸時代のそれをいう。新開発地は,古くは墾田といい,鎌倉時代以後に新田とよばれ,江戸時代には,年貢の増収をはかる政策から奨励された。新田開発には,田や居住地近くの小規模な開発や,多くの農民を移住させて山野・沼などを切り開く大規模なものまであり,こうした村を新田村といった。開発の方法は,豪農の力によるもの,幕府や代官が指導するもの,町人や村がうけおうものなどがあった。
コーチ
とくに,
享保の
改革のころから,有力な町人が
出資して開発する「
町人請負新田」が多くなり,町人は新開発地の地主として,
農民に小作
料を
課した。