すずきうめたろう【鈴木梅太郎】 (1874〜1943)明治(めいじ)〜昭和時代の生化学者。静岡(しずおか)県出身。東京(とうきょう)帝国(ていこく)大学卒業(そつぎょう)後,ドイツに留学(りゅうがく)してタンパク質(しつ)の研究に従事(じゅうじ)。帰国後は東京帝国(とうきょうていこく)大学教授(きょうじゅ)となり,米食と脚気(かっけ)に関(かん)する問題に取りくんで,1910(明治(めいじ)43)年に米ぬかからビタミンB1を抽出(ちゅうしゅつ)することに成功(せいこう),オリザニンと名づけた。そのほかにサリチル酸(さん)の国産(こくさん)化,合成(ごうせい)酒の研究など業績(ぎょうせき)が多い。◇1943(昭和18)年に文化勲章(くんしょう)を受章した。