(1911〜2004)昭和時代の政治家,第70代内閣総理大臣。岩手県生まれ。水産講習所(現・東京海洋大学)卒業後,漁業関連団体につとめ,1947(昭和22)年,日本社会党から衆議院選挙に出馬し初当選。その後,自由民主党に移り,保守本流の道を歩む。池田勇人内閣で郵政大臣,官房長官,佐藤栄作内閣で厚生大臣,福田赳夫内閣で農林大臣をつとめ,この間,自民党総務会長を長く歴任,党内の調整役をはたした。1980(昭和55)年7月,大平正芳の急死をうけて,総理大臣に就任。対米,対中韓の外交で経験不足を露呈したが,土光敏夫を第二次臨時行政調査会会長に起用し(「土光臨調」),行政改革に着手したことは評価されている。82年11月退陣。