Strategic Arms Reduction Treatyの略称で,アメリカ合衆国と旧ソ連(のちロシア)との間でむすばれた戦略兵器削減条約のこと。
〔第1次〕
この
条約は第1次と第2次の
条約にわたり,第1次
戦略兵器削減条約は1991年に
旧ソ
連のモスクワでの米ソ
首脳会談で
調印。この
条約により米ソ両国は
戦略核弾頭数の
上限を定め,
約3分の1の
戦略核が
削減された。1994年12月
発効。
〔第2次〕
よりいっそうの
戦略核削減をめざす
交渉が,ソ
連を引きついだロシアとアメリカ
合衆国との間で行われ,1993年,ロシアのモスクワでの米ロ
首脳会談で第2次
戦略兵器削減条約としてむすばれた。この
条約では,米ロとも
現状の
戦略核を
約3分の1に
削減することになった。しかし,2002年5月に
戦略攻撃戦力削減条約をむすんだため,この条約は
実施されなかった。