スピカ おとめ座(ざ)のα星(アルファせい)。実視等級(じっしとうきゅう)は1.0等(とう),距離(きょり)は250光年(こうねん)。青白(あおじろ)くかがやいているため「真珠星(しんじゅぼし)」ともよばれる。日本では,スピカとうしかい座(ざ)でオレンジ色(いろ)に輝(かがや)くアルクトゥルスは,春(はる)の夜空(よぞら)に見(み)られる一対(いっつい)の星(ほし)ということで「春(はる)の夫婦星(めおとぼし)」とよばれ,親(した)しまれてきた。◇スピカという名前(なまえ)は,ラテン語(ご)で「麦(むぎ)の穂(ほ)」の意味(いみ)。うしかい座(ざ)のアルクトゥルス,しし座(ざ)の2等星(とうせい)デネボラと春(はる)の大三角(だいさんかく)を形(かたち)づくる。また,北斗七星(ほくとしちせい)の柄(え)のカーブをそのまま南(みなみ)にのばしていくと,アルクトゥルスを経(へ)てスピカに届(とど)く。この美(うつく)しく大(おお)きな曲線(きょくせん)を春(はる)の大曲線(だいきょくせん)とよぶ。