熱帯や亜熱帯に生息する毒グモ。黒色または暗褐色をしていて,腹部の背面(背)には赤い帯模様がみられる。攻撃性はないが,さわるとかまれることがある。メスは毒をもっていて,かまれると腫れや痛み,発熱が数時間から数日続く。時に,頭痛,筋肉痛,脱力感,呼吸困難などの症状が数日から数週間続くこともある。道路の側溝や石垣,花壇のブロックの内部,自動販売機と壁の隙間など,暖かい場所を好む。原産地はオーストラリアとされる。日本では1995(平成7)年に大阪府で最初に発見された。沖縄県以外には生息していなかったが,貨物船などによって海外から運び込まれたと考えられ,現在は多くの都道府県で生息が報告されている。◇外来生物法で特定外来生物に指定されている。体長:約3〜5mm(雄),約10〜14mm(雌)。分布:日本各地。(節足動物 クモ類 クモ目 ヒメグモ科)