*せいかんろん【征韓論】 明治(めいじ)の初(はじ)め,武力(ぶりょく)を用いて朝鮮(ちょうせん)を開国させようとした主張(しゅちょう)。大陸侵略政策(たいりくしんりゃくせいさく)の第一歩となった。朝鮮(ちょうせん)に開国をもとめて拒絶(きょぜつ)されたので,1873(明治(めいじ)6)年に参議(さんぎ)西郷隆盛(さいごうたかもり)らは征韓論(せいかんろん)をとなえ,不平(ふへい)士族(しぞく)の目を外に向けようとしたが,国内の改革(かいかく)を優先(ゆうせん)すべきだとする大久保利通(おおくぼとしみち)らの反対にあい,やぶれた西郷(さいごう)らは政府(せいふ)を去った。コーチ 以後(いご),征韓論争(せいかんろんそう)にやぶれた人々は政府(せいふ)と対立し,各地(かくち)に士族(しぞく)の反乱(はんらん)をおこしたり,自由民権(みんけん)運動を指導(しどう)したりした。