地表から見て相対的に静止状態となる人工衛星。地球を回る人工衛星が軌道を1周する周期は,ケプラーの法則が示すように,軌道長半径によってきまった値をとる。たとえば,地上高度500kmの円軌道では周期約95分,1000kmでは約105分となる。もし地上高度が3万5800kmとなると,周期は地球の自転周期(約24時間)と等しくなり,地表から見ると軌道にのった位置に静止して見える。これを静止衛星という。◇日本初の静止衛星は1977(昭和52)年2月に打ち上げた技術試験衛星「きく2号」である。気象衛星「ひまわり」も静止衛星である。
コーチ
静止衛星は,1秒間に
約3kmの速さで地球のまわりを回っている。