せいちょうホルモン【成長ホルモン】 (1)植物ホルモンの一種(いっしゅ)。植物体の先端(せんたん)部でつくられ,もとのほうに移動(いどう)して,そこの細胞(さいぼう)の伸長(しんちょう)をうながす。オーキシン・ヘテロオーキシンなどとよばれているが,物質(ぶっしつ)としては主としてβ(ベータ)インドール酢酸(さくさん)である。(2)動物では,主として長骨(ちょうこつ)の成長(せいちょう)をうながすホルモンをいう。脳(のう)下垂体(かすいたい)の前葉から分泌(ぶんぴつ)されている。これまでは死体の脳下垂体(のうかすいたい)から抽出(ちゅうしゅつ)していたので量(りょう)はかぎられていたが,遺伝子(いでんし)操作(そうさ)により大腸菌(だいちょうきん)やカイコ,乳牛(にゅうぎゅう)などにつくらせる研究が行われている。