せかいのうぎょういさん【世界農業遺産】 国連食糧(しょくりょう)農業機関(きかん)(FAO)が認定(にんてい)する,世界重要(じゅうよう)農業資産(しさん)システムの通称(つうしょう)。伝統的(でんとうてき)な農業と,その農業によって社会や環境(かんきょう)と適応(てきおう)してきた土地利用(りよう),そしてその農業の技術(ぎじゅつ)・文化風習,さらに景観(けいかん)や生物多様性(せい)に富(と)んでいるとして,その農業地域(ちいき)の保全(ほぜん)を目的に認定(にんてい)されるもの。2002年に創設(そうせつ)され,現在(げんざい)までフィリピン・イフオガの棚田(たなだ),ペルーのアンデス農業,中国(ちゅうごく)・万年(まんねん)の伝統(でんとう)農業などが認定(にんてい)を受けている。2011年6月,日本の「能登(のと)の里山里海」「トキと共生(きょうせい)する佐渡(さど)の里山」が登録(とうろく)された。