脊椎をもつ動物の総称。動物分類上の門の1つで,その他の門を合わせた無脊椎動物と対比される。無がく類(円口類)・魚類・両生類・は虫類・鳥類・哺乳類の6綱に分類されるが,無がく類や魚類をそれぞれ独立の亜門とすることもあり,その場合,軟骨魚類や硬骨魚類などが綱となり,また両生類以上を四足動物亜門とする。
〔脊椎動物の体〕
体は左右
相称で,中心に
背骨(
脊椎)があり,これを中心にした
骨格(内
骨格)をもち,
骨格についた
筋肉を使ってすばやい運動をするものが多い。ほかに,
管状の
中枢神経がある,
動脈と
静脈が毛細
血管でつながった
閉鎖血管系をもつ,赤血球中にヘモグロビンがある,
肝臓やすい
臓がある,じん臓で
排出するなどの
共通した
特徴がある。
〔脊椎動物の呼吸〕
無がく
類と魚
類,
両生類の
幼生はえらで,その他のものは
肺で
呼吸するが,
両生類の
肺は
発達が
不十分で,
皮膚呼吸でこれをおぎなう。
〔脊椎動物の体温〕
鳥類と
哺乳類は外界から
独立した体温をもつ
恒温動物で,その他のものは
変温動物である。
〔脊椎動物の生殖と子の育て方〕
無がく
類の一部をのぞいて
雌雄異体で,
両性生殖を行う。
無がく
類・魚
類・
両生類は水中に,は虫
類・
鳥類は
陸上に
卵をうみ,
哺乳類は子をうむ。
鳥類は体温で
卵をあたためてかえし,ひなにえさをやって育てる。
哺乳類は子どもに
乳を
与えて育てる。
例外もあるが,その他のものは
卵をうみっぱなしにする。
コーチ
子の世話をするものは,他のものにくらべて,うまれる
卵や子の数が少ない。