*せっしょう【摂政】 天皇(てんのう)が幼少(ようしょう)や病弱であったり,または女帝(じょてい)のときに,その代理として政務(せいむ)を行う官職(かんしょく)。推古天皇(すいこてんのう)のとき(593年)に聖徳太子(しょうとくたいし)がはじめて任(にん)じられたが,皇族(こうぞく)以外(いがい)では平安時代前期に藤原良房(ふじわらのよしふさ)が清和天皇(せいわてんのう)の摂政(せっしょう)になったのが最初(さいしょ)。以後(いご),10世紀(せいき)から11世紀(せいき)にかけては藤原氏(ふじわらし)が独占(どくせん)して,摂関政治(せっかんせいじ)を行った。◇日本国憲法(けんぽう)では,「天皇(てんのう)の行う国事行為(こうい)を代行する者」をさし,皇族(こうぞく)の中から皇室会議(こうしつかいぎ)によって定められる。